* 駄文*

>>> 注意

アイザックと教授、そして、12歳のケイトあたりが出てくる青春小説(ほんとかよ)    
ついでに、キャサリン・ラングとゼベット・ガリバリディもいるような話    
だめなヒトな読まないでください・・・・・・・・・・・・・・
>>> 手袋  


その1
手垢で汚れたきなり色だったとおぼしき、すわりごごちのよいソファとローテーブル。
ローテーブルと同じようによく使い込まれた、食器棚には、カップと一緒になにやら
ちょっと???な食べものがはいっている。
窓際の出窓となっている場所には陶器でできた灰皿。
そして、入り口には、手作りであろう、ロストテクノロジーの産物、 「冷蔵庫」というものを冷やす道具がおいてある。


このレンガつくりの4階にある、6畳ほどの小さなこのふるい部屋は、この大学始まって以来の天才4人のために、 あつらえた休憩室だ。

大きな扉を開けて一人の青年が入室してきた。
窓を押し上げると、真下を見つめた。芝生が真っ青である。
お昼と授業終了を兼ねた鐘が鳴り終わると同時に、校舎から、学生たちがわらわらと 出てきた。

今日のロンディウムは曇り。にもかかわらず、彼には、真っ青な芝生がまぶしく感じられた。

少し、陰湿そうな表情、やせぎすの白衣の男、ゼベッド・ガリバリディは、
友にして、同士。そして何よりライバルでもある「教授」とあだなされた男、ウィリアムのために、
籐のかごに赤いギンガムチェックのナプキンをかけていつもそれを手に差し入れにくる小柄な少女
そして彼女は、どうやら、淡い恋心を教授によせている・・・・、
そんなことを、思いつつも、窓の下を眺めて彼女の姿を探さずにはいられない。

いつも誰に対しても平等に、同じように美味しいお茶を入れてくれる。
時にはその人の身体の調子を気遣い、独自にブレンドされたお茶だったりする。

そんなやさしい気転のきく少女。
目元になきぼくろがある、上品な顔立ちの少女。
学問について、様々なことに興味を示し、教えると、打てば響くような反応を見せる、賢い少女。
そんな彼女の姿をいつも、真っ先にこの4階から、予鈴とともに
見つけて、手を振ることが、彼のちょっとした楽しみでもあった。


  「そろそろ来る時間なのになぁ」とつぶやきつつも彼女の姿はない。
ああ、今日は学校へ登校する日なのだ、とはたと気づくと部屋を出た。